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万華鏡モデル

2018年09月16日

 かれこれ、10年近いお付き合いのあるお客様先で、若手社員の方々へのキャリア研修を実施させていただきました。

ビジネス環境の変化が劇的・かつ加速度化しているだけに、昨今、キャリアデザインの重要性は、ますます高まっています。人生100年時代の働き方改革も念頭にいれたキャリアデザインが必要になるなど、これまでは、想像することもなかったでしょう。

そんな中で、参考にしたい考え方の一つが、「万華鏡モデル」と言われるフレームワークです。

このモデルでは、キャリアは、“挑戦” “バランス” “自分らしさ”の3枚の鏡の組み合わせであり、この鏡が変わることでまるで万華鏡のように無数のパターンを生み出すものであると考えます。特にキャリアの初期では、挑戦がキーワードになり、その後中期では、ワークにおいてもライフにおいても、バランスを。 そして後期には、自分らしさがキーワードになるというものです。

研修内では、これまで、そしてこれからの数々の挑戦についてのディスカッションも大いに盛り上がりました。

万華鏡が生み出す無数のパターン。まさにこれからのキャリアモデルです。

アンコンシャス・バイアス

2018年09月08日

 お客様先で、マネジメント層の方々に、「ダイバーシティマネジメント研修」を実施させていただいております。

ダイバーシティマネジメントというと、ともすれば “違いを知ろう”で終わりがち。

性別や国籍といった先天的な一次的属性はもちろんのこと、価値観や労働観といった二次的属性まで、お互いの違いを理解し、それを統合して活用してはじめて、マネジメントと言えます。

とはいえ、自分と異なる考えを受け入れ、活用するのは、そう容易ではありません。その最大の壁がアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)と言われるものです。

“男性は、強くあるべき。”、”女性は、優しくあるべき”、“リーダーと意見が異なる際には、黙って上に従うべき”等、私たちは、知らず知らずのうちに自分だけの”べき論”を築き上げ、縛られています。

違いを受け入れ、活用するには、まず、自らがもつアンコンシャス・バイアスに気づき、ここから解放されることです。他者受容の第一歩は、自己受容なのですから。

平成塾開講中

2018年09月02日

 今年も平成塾の講師をさせていだきました。

平成塾とは、福井中小産業大学校さんが開催されている若手リーダー養成塾。福井を中心に北陸地方の企業から選抜されたメンバーが集まり、8か月間に渡って共に学ぶ機会です。

今回の当方の担当テーマは、「変革型リーダーの部下育成とコミュニケーション」。

いかに部下に向き合い、組織として最大の成果を発揮するかというテーマの中で、常に話題になったのが、昭和と平成の労働観と価値観の違い。

理屈では違いを理解しているつもりだし、それに対応する必要性も重々承知している。とはいえ、現実問題、日常の中であからさまな違いに直面した際には、まず否定からはいってしまう。

自分にとっての”異質”を目前にしたとき、否定やそこからの逃避は、最も簡単な方法です。しかしながら、それでは、組織は進化できません。

一つのビジョンのもとに、いかにこの違いを受容し、活かしていくのか。向き合い続けなくてはいけないテーマです。

あれから3年

2018年08月26日

お客様先で、3年後フォロー研修がありました。

研修というと、その場限りのイベントで終わってしまうということも少なくありません。研修の際には、モチベーションも上がり、アクションプランも作り上げ、意気揚々と職場に変えるものの、ひとたび日常に戻ってしまうと、忙しさに埋没してしまう。結果、あの研修は何だったのかという残念なことも少なくありません。

そのために、3か月や6か月後に再度フォロー研修を実施することも一案です。とかく大人は“締め切り”が設定されると、締め切り効果が働き、それまでは頑張ろうという行動の変化に繋がりがちです。

こちらのお会社が素晴らしいのは、そのフォロー研修を3年後もしっかりと実施されること。目まぐるしいビジネス環境の変化の中、3年の月日は大きな変化をもたらしています。今話題の、働き方改革も3年前には口にも上らなかった話題です。改めて、立ち止まる機会を設けることで、内省が進み、次のアクションに繋がるきっかけとなります。

今回もご出席者それぞれが、思いを新たにしていただけた模様です。

走りながら、迎えにいく。

2018年08月19日

 今年は、お盆休みの長い企業様が多く、9連休も珍しく無いお話でした。

長期のお休みでリフレッシュし、スムーズに業務のリズムに乗れると良いのですが、なかなかそう簡単に進まないことも少なくありません。特にお休みが楽しければ楽しかったほど、逆に、自分の仕事に対して疑問を感じたり、難しさに一歩が踏み出せないなどということもあります。

やる気が戻るまで、まずは、コーヒーでも入れて、周囲の同僚とお休みのお話をして時間を過ごす。これも一案です。しかしながら、やる気はただ待っていれば、降ってくるものではありません。

やる気は、こちらから迎えに行くことが大切です。とにかく取り掛かりやすい所から、一歩を踏み出す。気が付くと、すっかりリズムに乗っている自分に気づくという経験をお持ちの方も少なくないことでしょう。

ただ待つよりも、まずは、最初の第一歩です。

代理学習の効果

2018年08月12日

今年で3期目になるプロジェクトがスタートしました。

このプロジェクトは、業界も異なるいくつもの企業から選抜された女性リーダーが半年間にわたり、共に切磋琢磨しながら、リーダーとしての力を高めようというもの。

何といっても、各社の看板を背負った選抜メンバーの集まりですから、その優秀さたるや半端なものではありません。半年後には、互いの成長を大いに称えあう嬉しい結果がこれまでももたらされてきました。

勤務先は違っても、ほぼ同世代の立場の似た方々の集まりにおいては、代理学習の効果も生まれます。これは、お互いをライバルとして競い合うだけではなく、互いの成果を自らのモチベーションに変えていく効果です。特に女性において、代理効果は大きなものと言われています。

これから、半年。この代理効果がいかに成果に貢献してくれるものか、今から楽しみです。

働き方改革の意味合い:スペインにて

2018年08月05日

 フランスの後は、スペインに立ち寄りました。

折しもスペインは、タクシーのストライキの 真っ最中。uberに代表される配車サービスの参入に対する不満が争点のストライキでした。

タクシーが利用できないために、当方もcabiifyというスペインで一番人気の配車サービスを利用してみましたが、これが実に便利。①言葉が通じずに目的地をうまく伝えられない ②道がわからないので、遠回りをされてしまい不当な料金請求が怖い③思うように、流しのタクシーを見つけられない といった悩みがすべて解決されるばかりか、手入れの行き届いた快適な車内で、お水とwifiサービスまで享受しながら、時間どおりに移動することができました。ストライキの解消後も、タクシーよりこちらを利用するようになってしまったのも皮肉なものです。

現地スペインでは、1か月の休暇が通常。この1か月をそのまま夏休みに充てる方もあれば、夏に2週間、冬に1週間、春に1週間といった形で分散してとる方もあるなど、楽しみ方も様々です。

働き方改革が叫ばれていながらも、長くても1週間強の日本の夏休みは、現地の方々の目にはとても奇異に映ります。「働き方改革で、残業規制もルール化される」等と話そうものなら、「なぜ、そんなに残業したいの?」という質問の山が返ってきます。

多くの方にとって、残業はしたいものではなく、しなくてはいけないものであるのが実態でしょうが、では、なぜそうなのか?改めて外から考える良い機会になりました。

ミレニアル世代

2018年07月28日

 今週は、フランスに出張しています。

マクロン大統領の側近の暴行事件により、大統領の求心力の低下から最大の政治的危機と言われているフランス。この地においても経営者の方々とお話をしていますと、日本の経営者の方々と同じく、ミレニアル世代の話題が多く出てきます。

優秀ではあるものの、ネット中心の世界の中に生きていて、汗を流さない。特に人間関係において、バーチャルの関係に満足を覚え、元来フランスの方々が大切にしてきた“社交”を軽んじて、小さな世界に満足してしまうというのが、 彼らのミレニアル評。イオンやららぽーとで一日を過ごす日本の”イオニスト”や“ららぽーたー”評にも通ずるものがあります。

目の前の違いを嘆いても始まらず、いかに彼らと共に結果を生み出していくのかが、経営者の腕の見せどころ。改めてダイバーシティマネジメントの重要性を痛感します。

コミュニケーションによる男女差

2018年07月21日

 男性脳・女性脳という言葉がありますが、生物学的に男女の脳には違いがあるというのは有名な話です。

それがゆえ、コミュニケーション一つとっても、大きな違いが現れます。男性に比べて、女性は、いわゆるおしゃべりが得意。一つの話題をいかようにも広げて話が盛り上がります。

男性にとってのコミュニケーションは伝達。それに対して女性のコミュニケーションは、共感であり共有。結論を出すためというよりも、分かち合いが主眼なわけです。

今週の公開セミナーでは、何度もこの話題が遡上に上りました。伝達中心のコミュニケーションが求められるビジネスシーンにおいては、女性はこれまでのコミュニケーションを見直す必要がありますし、一方男性は、部下育成において事実伝達だけではなく、部下を思う共感がより求められるのが今の若手部下マネジメントには必須です。

男女双方が、夫々の違いを認め活かしあうことがいかに組織において重要か。改めて感じるところです。

リベラルアーツの必要性

2018年07月14日

 お客様先の研修でのテーマの一つが、リベラルアーツ・教養です。

この数年、管理職研修や、役員研修の場でしきりに口にされるようになった言葉ですが、その解釈も人によってさまざま。

いわゆる常識と同義に解釈される方もあれば、芸術や歴史、宗教など広範に渡る知識の集合体と解釈される方もあります。このため、教養を高める手立ても、隅々まで新聞を読むような行動から、お寺に修行に行く、本物の芸術品に触れる、とにかく本を読むと多岐に渡っています。

私自身は、教養とは、分野に限らず知りうるべき知識と解釈しております。

グローバルビジネスの場を日本人が苦手とする理由の一つに、リベラレルアーツの乏しさも挙げられています。自分の得意なビジネスシーンでは、饒舌なビジネスーパーソンが、いざ、ディナー等の場になると、そこで繰り広げらる歴史や芸術の会話に全くついていけなくて、人としての信頼を勝ち得ないというのはよく耳にする話です。

いかにリベラルアーツを高めるか。すぐ役に立つ、得をするという観点を捨て、まずは、自分の専門から最も遠い分野に手を出すことも一つの手段だと思います。